2次相続を考えた分割②
相談者及び相続人
被相続人
父 糟屋郡粕屋町在住(70歳代)
相続人
母 糟屋郡粕屋町在住(70歳代)
長女 福岡市博多区在住(50歳代)
財産の内容
不動産(土地建物) 自宅(粕屋町) 約2,000万円
空家物件(粕屋町) 約1,000万円
空家物件(大宰府) 約1,000万円
預貯金 銀行預金(4口座) 約5,000万円
その他 500万円
相談内容
相続人である長女さんが来所。
今回の相続で、自宅以外の物件は将来売却をする予定にしている。
また、基本的には財産は、母が相続するように考えている。
申告の内容と結果
今回、お母様がすべてを相続すれば、配偶者控除を使い0円となるが、お母様がなくなった場合の2次相続を考えた場合、相続人が長女さん1人となる。
1次相続でお母様が全額相続した場合
1次相続 0円
2次相続 約1,500万円
1次相続で法定相続分1/2で分けた場合
1次相続(長女負担分) 約100万円
2次相続 約400万円 合計 500万円
現状の財産状況で2次相続を考慮したシミュレーションをした結果、相続人様2人で話し合いをしていただき、結果的に配偶者40%、長女60%程度の割合で、分割協議を整え相続税を申告しました。
ポイント
だれがどの財産をもらうかによっても評価額が変わってきますし、配偶者固有の財産がどれくらいあるか、毎年財産がどれくらい増えるか減るかによってもシミュレーション結果が変わってきますので、計算には注意が必要になります。