2次相続を考えた分割
相談者及び相続人
被相続人
父 福岡市城南区在住(90歳代)
相続人
母 福岡市城南区在住(80歳代)
長女 東京都在住 (60歳代)
長男 東京都在住 (60歳代)
次男 埼玉県在住 (50歳代)
財産の内容
不動産(土地建物) 自宅(城南区) 約2,000万円
預貯金 銀行預金(6口座) 約5,000万円
有価証券 約 500万円
その他 500万円
相談内容
父が亡くなり、母一人で生活することになるが、子供3人は全員郷里を離れて関東に在住。将来的にも福岡へ帰ることは困難である。自宅の土地家屋はもちろんのこと、すべてを母に相続させても子供3人はかまわないと考えているが、相続税の負担が大きくなってしまうのではないだろうか。相続税申告とともに遺産分割に際し税務アドバイスをお願いしたい。
申告の内容と結果
3人の子供の気持ちはわかるが、お母様の年齢を考慮し、二次相続まで考えると全てをお母様が相続するのはあまり賢明ではない。 預金調査を踏まえて、お母様の収支概算を算出して二次相続のシミュレーションを行い、一次相続から二次相続までを含めた税負担を提示して、預貯金の分割を協議していただき、それを基に税務申告を行った。 二次相続のシミュレーションでは10年後の二次相続でも400万円ほど税負担の差があることがわかった。