相続した不動産の売却に関する3つの特例(ニュースレター令和7年4月号 )
相続で取得した不動産を売却する際には、譲渡所得税がかかることがあります。しかし、一定の条件を満たせば税負担を軽減できる特例がいくつか用意されています。今回は代表的な3つの特例をご紹介します。 ① 取得費加算の特例(相続税額の取得費加算) 相続時に支払った相続税のうち、譲渡する不動産に対応する部分を「取得費」加算できる制度です。これにより譲渡所得が減り、結果として税額も軽減されます。 ※譲渡が相続開始のあった日の翌日から3年10か月以内であることが条件です。 ② 空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例 被相続人が住んでいた家屋や敷地を、相続人が売却する場合に適用できる特例です。譲渡所得か…